30年後にはサンゴ礁が消える!?リゾート好きに知ってもらいたいこと

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みなさまはサンゴ礁についてどのくらいご存知でしょうか。海にあるキレイなやつだよね!オーストラリアの東海岸にグレートバリアリーフがあるよね!なんか育つのにすごい時間がかかるんだよね!などなど、ちょっとしたことならご存知だと思います。

しかしこのサンゴ礁が死滅しそうなのをご存知でしょうか?大きな原因は気象変動によるものです。

確かに前々からよく言われてきました。しかしながら今回Netflixの“チェイシング コーラル – 消えゆくサンゴ礁”という映画を見て、改めて現状こんな風になっているんだと知り、衝撃を受けました。

是非リゾート好き、特にシュノーケリング、ダイビングが好きな方には見ていただきたいです。いつまでこのキレイなサンゴ礁を見られるのでしょう。。。

すいません、前置きが長くなりました。今回リゾートと関係が深いにも関わらず、自分自身全然サンゴ礁について知識がなかったので、ちょっと調べてその内容を共有したいと思い、記事を書きました。

特にあーしろ、こーしろといったことではなく、心のどこかにこういったことが起きているんだと知っていただければ幸いです。

そもそもサンゴとは

サンゴとは岩の塊、、、ではありません!すいません、最初そう思ってました。

サンゴは動物です。

美ら海振興会というサイトがあったので、そちらからサンゴとはどういったものかの説明を簡単に引用させてもらうと、

海の中を彩り、幻想的な世界を創り出すサンゴ。植物のように思われがちですが実は動物です。クラゲやイソギンチャクの仲間に分類される刺胞(しほう)動物の一種で、触手などに毒針を持っています。
また、他の腔腸動物とは異なる性質として、ポリプと呼ばれる個体が分裂して群体をつくる特徴があり、ひとつの群体には数百~数万の個体(クローン)が集まっています。

引用元:美ら海振興会

とのことです。そしてこれらのサンゴが積み重なってできたので、サンゴ礁と呼ばれます。

サンゴはどうやって生まれるかというと、卵と精子を放出して体外で受精するタイプと、体内で受精して成熟したものを放出するタイプに分かれます。産卵頻度はほとんどのサンゴが1年に1回です。

成長スピードは浅いところに生息するサンゴは早く、15cm〜20cm/年のものもありますが、深いところに生息するサンゴは0.9cm/年のものもあります。この成長スピードなので、成熟するのに10年以上かかるものもあります。

そしてどうやって成長しているかというと、体に共生藻というのを住まわせ、その共生藻が光合成によって生成したエネルギーを受け取ることで成長しています。

▽まとめ

Point!

  • サンゴとは:刺胞動物の一種
  • 産卵方法:卵と精子を放出して体外で受精するタイプと、体内で受精して成熟したものを放出するタイプの2種類
  • 産卵頻度:年に1回
  • 成長スピード:浅いところに生息するサンゴは15cm〜20cm/年のものもあるが、深いところに生息するサンゴは0.9cm/年
  • エネルギー源:共生藻が光合成で生成したエネルギー

どこに生息してるの

オーストラリアのグレートバリアリーフが有名ですがその他にはどんなところがあるのでしょうか。

基本的にサンゴは暖かい海に生息します。なので、熱帯や亜熱帯の海域に生息することが多いです。具体的には下記のような場所です。

引用元:国立環境研究所

死滅している原因はなんなの

死滅する大きな原因の1つに白化現象というものが挙げられます。”チェイシングコーラル”で大きく取り上げられていた現象です。白化現象とは、サンゴの骨格が透けて見え、白くなる現象です。

白化現象が起こることで、共生藻が光合成で生成したエネルギーを受け取ることができなくなり、サンゴは死んでしまいます。

それではなぜ白化現象というものが起こるかというと、ストレスが原因です。水温が高くなったり、逆に低くなったり、紫外線もそのストレスの原因になります。要は気象変動が大きな原因になっています。

近年(2017年)ますます異常気象が騒がれているぐらいですので、今後も白化現象が続くものと予想されています。

また、もちろん人間による土壌汚染や、観光による物理的破壊、漁業も死滅の原因の1つです。

“チェーシングコーラル”では、このままのペースで白化現象が進むと、世界のサンゴ礁は30年後には絶滅すると言っています

死滅したら何に影響するの

まず主観的な話で言えば、キレイなサンゴ礁が見られなくなり、シュノーケリングやダイビングを楽しめなくなりますね。非常に残念です。

また、経済面で考えられるのがまず、サンゴ礁に関する観光業の衰退です。例えばオーストラリアのグレートバリアリーフを見に行こうと思っていた人は、サンゴ礁がなくなったと聞けば行くことはないでしょう。

そして、生活面でも影響がでます。

特にサンゴ礁近隣に住んでいる人の生活には大きな影響となります。もともと、サンゴ礁には海の中でもっとも多くの生き物が住むと言われ、良い漁場になっています。それも藻類による光合成によって生き物に食物を与えられていたからです。

しかしながらそれができなくなれば、当然魚はいなくなります。そうなれば、漁場としての価値はなくなり、漁業を生業にしていた人は仕事、ないしは生きるための食べ物を失うことにもなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。これを見て何か行動しろ!とか寄付しろ!とかは言いません。というか私が言える立場ではありません。

しかしながら現状、サンゴ礁にはこういうことが起きていて、近い将来、死滅しているかもしれないということは心のどこかに止めておいていただきたいです。

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